5分でわかるSCRUM概要 (Katie’s “5-minute Scrum” article for our readers in Japan)

August 9, 2008

[Danube provides products and services to well-known and lesser-known companies all over the world. Recent inquiries from Japan have prompted us to provide a Japanese version of Katie Playfair’s article What Is Scrum, the Five Minute Explanation for Folks Not Yet Practicing It. If you don’t happen to read Japanese, click the link above for the English version! –mj]

Katie Playfair
樋上容子訳

●SCRUMとは何か
あるとき、電気工学の博士過程に進んだ友人が、彼の博士論文を私に説明しようとしたことがあります。その友人は、自分が開発したプログラムを一行ごとに説明しだしたのですが、私は工学の分野に詳しいわけでも、ましてやコンピュータプログラマでもないので、彼の言っていることはちんぷんかんぷんでした。専門用語を駆使することが日常になっていた彼にとって、外の人間に自分の研究を説明するのは容易なことではなかったようです。

SCRUM に携わる人間も、似たような状況に立たされることがあります。SCRUMにもバーンダウン、スプリント、デイリースクラム、振り返り(retrospective)などの専門用語があります。これらの専門用語があってこそ、SCRUMに携わる人間同士でのコミュニケーションが的確かつ迅速にできるのですが、SCRUM
に携わっていない人間にとっては外国語のように聞こえるかもしれません。そこで、SCRUM歴が浅く簡単な説明を必要としている人や、SCRUM歴は長いがSCRUMでどんな仕事をしているのか友達に説明できずに困っている人のために、SCRUMとは何なのかを解き明かしたいと思います。

SCRUMとは何なのでしょうか。この大きな疑問から始めます。SCRUMとは、フレームワークであり、価値観であり、そしてプロセスです。さまざまな観点から見ることで、異なったバックグラウンドを持つ方にSCRUMを理解していただけると思います。

・フレームワークとしてのSCRUM
SCRUM はプロジェクトをマネジメントする、もっと一般的に言えば、プロジェクトがうまく回るようにするためのフレームワークです。SCRUMはイテレーティブ型・インクリメンタル型です。どういうことかと言うと、SCRUMでは開発チームが短期間(スプリント、もしくはイテレーションと呼ばれる)のサイクルで開発を進めます。そして各期間の終わりに「完成品につながる実行可能な成果物(使える商品)」を出します。各スプリントの目標は、直前に行ったスプリントの成果に基づいて評価・交渉・確約されます。しなければいけない作業が山ほどあっても、SCRUMはその山ほどの作業を「消化可能な作業」(通常2週間で完了できる量)に分割します。

・価値観としてのSCRUM
SCRUM はまた、価値観でもあります。この価値観はチームが共通の目標を達成するため一つになるように促し、個人の成果よりも全体としての成果に集中するようにします。SCRUMはコミュニケーション、オープンな姿勢、透明性、自己組織性、個人そしてプロとしての価値、などを重視します。SCRUMを取り入れることによって、自分の仕事が好きになったり、チームに貢献することが素晴らしいことだと感じられるようになるでしょう。また、SCRUMは現実と同期するものなので、進捗を評価したりビジネス環境からプロジェクトの進む方向を明らかにしたりしてくれます。

・プロセスとしてのSCRUM
SCRUM はさらに、価値観をチームで共有するためのプロセスでもあります。ここで言うプロセスとは、チーム内で役割分担をし、定例ミーティングを開き、成果物を作成・維持することを指します。この単純なプロセスはソフトウェア開発チームが大きくなっても適用可能です(多少のプロセスの追加は必要かもしれませんが)。また、ソフトウェア開発以外の場合にも適用できるかもしれません。

●SCRUMの利点
SCRUM の利点とは何でしょうか。まず、不必要な官僚主義のない構造を作ることができます。この構造はコミュニュケーションを組織的なものにするため、従来ではありえなかった会話を生み出し、誤解が生まれる機会を減らします。誤解が少なくなると、多くの場合、結果として欠陥や誤りが少なくなります。

SCRUM を導入すると、チームメンバーと経営陣両方に発言する機会が発生し、個人が各々の日常業務をより大きくコントロールできるようになります。当然ながら、被雇用者の満足度は高くなり、継続的に仕事をしてもらえる結果となります。コミュニケーションが日常化することで、従来の重量級プロセスよりも早期にものごとが明確化・透明化されるようになります。

また、SCRUMを導入することで、インプットよりもアウトプットが重要だと考えられるようになります。チームがどれだけ忙ししくしているかという基準ではなく、ROIのような全体的な数字が重視されるようになります。結果的にSCRUMによって、「使える商品」をより多く作り出すことができるようになります。もしすでに「使える商品」を作り出しているなら、「使える商品」がおそらくはもっとよく売れるようになるはずです。
つまり、従来のプロジェクト管理方法よりSCRUMを導入したほうが、良質の商品をより低コスト・短時間で作り出すことができるのです。最後になりますが、私が家族や友人、また仕事を通して知り合った人たちにSCRUM
を説明しようとするときに、今回述べたことがうまく伝わればいいなあと思っています。

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One Response to “5分でわかるSCRUM概要 (Katie’s “5-minute Scrum” article for our readers in Japan)”


  1. MJは6月と7月の2ヶ月間、日本に滞在する予定です。スクラムのコーチングまたはトレーニングに興味のある方は是非ご連絡ください。


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